光コラボと携帯電話キャリア・格安SIMのセット割比較・注意点まとめ

2017年11月10日

【この記事の所要時間:約 12 分】

たとえば、スマートフォンと光回線の契約をして「自宅では光回線を使ってパソコンでインターネット」「外出時にはスマートフォンでデータ通信」といった使い方をしている人は多いと思いますが、光コラボレーション事業者のサービスを利用する場合には、インターネットとモバイル両方の契約をまとめることでセット割を適用することができる場合が多くあります。

そこで今回の記事では、それらのセット割の中から「MVNO(格安SIM)を提供している大手プロバイダ」や「携帯電話キャリア」が提供しているサービスについて、割引額の比較や適用条件の違い、利用するにあたっての注意点についてまとめました。

 

目次

モバイルとのセット割が可能なサービス・割引額一覧

まず、主な光コラボレーション事業者が提供しているセット割とその割引額について、一覧で比較しながら見ていきます。

光コラボとモバイルを併せて利用することでどちらかの利用料金に対して割引が適用される(もしくは支払い合計額から割引になる)、セット割やパック料金を提供している主なサービスとその割引額は、以下のようになっています。

光コラボのサービス名 モバイルサービス名 割引サービス名 割引額
ドコモ光 ドコモの提供するパケットパック・シェアパック ドコモ光パック 500円~3,200円
(契約しているパックにより割引額が変動する)
OCNモバイルONE OCN光
モバイル割
200円
※「OCN for ドコモ光」契約時
※最大で5回線1,000円まで適用可能
NifMo @nifty光接続サービスセット割 200円
※「@nifty with ドコモ光」契約時
ドコモ光ミニ ドコモのデータMパック・データLパック・シェアパック ドコモ光パック セット割 500円
SoftBank光 SoftBankのiPhone・スマートフォンなど おうち割 光セット 2年間最大500円~2,000円
3年目500円~1,080円
※スマホBB割との合算で最大10回線まで適用可能
※適用には指定オプションへの加入・おうち割光セットへの申し込みが必要
SoftBank光ファミリー・ライト  SoftBankのiPhone・スマートフォンなど おうち割 光セット 500円
※ただし、契約プランに応じて2年間最大2,000円まで割引額を増額するキャンペーンが実施されています
OCN光
OCN光2段階定額ファミリー
OCNモバイルONE OCN光モバイル割 200円
※同一住所の契約で最大5回線1,000円まで適用可能
BICモバイルONE
So-net 光 コラボレーション auスマートフォンなど auセット割
※新規受付終了
最大1,200円
※光1回線につきau1契約
auスマートバリュー 最大2,000円
※So-net光コラボ電話の申し込みが必要
※インターネットではなくauの利用料金からの割引
ビッグローブ光 BIGLOBEモバイル 光☆SIMセット割 300円
※6・12・20・30ギガプランが対象
auスマートフォンなど ビッグローブ光✕auセット割 最大1,200円
※契約台数に関わらず一律の割引
auスマートバリュー 2年間最大2,000円
※ビッグローブ光電話の申し込みが必要
※インターネットではなくauの利用料金からの割引
IIJmioひかり  IIJmio高速モバイル/Dサービス
※Webからの申し込み以外に各種パッケージ経由の申し込みも対象
mio割 600円
※IIJmioひかり1回線に対する割引額
※IIJmioひかりを複数回線契約する場合には回線数に応じた割引適用が可能
BIC SIM mio割
ビック光 BIC SIM mio割 600円
※ビック光を複数回線契約する場合には回線数に応じた割引適用が可能
 IIJmio高速モバイル/Dサービス
※Webからの申し込み以外に各種パッケージ経由の申し込みも対象
mio割
ぷらら光 ぷららモバイルLTE
※新規申込終了
ぷららモバイルLTEセット割 200円
※SIM最大5回線1,000円まで適用可能
@nifty光 NifMo まるっと割 200円
※同一IDで契約の場合
auスマートフォンなど auセット割 最大1,200円
DTI光 DTI SIM DTI光✕SIMセット割 DTI光1回線につき

業界最安値の光コラボレーションサービス

enひかりは、マンションタイプ3,520円(税込み)、戸建てタイプ4,620円(税込み)と業界最安値の光コラボレーションサービスです。公式サイトは以下から参照いただけます。

150円
※複数数回線契約する場合は回線数に応じた割引適用が可能

auスマートフォンなど auセット割 最大1,200円
@T-COMヒカリ モバイル4G/D
※新規申込終了
ヒカリセット割 100円~300円
※ミルプラン・モアプラン・ハイプラン契約時(ゼロプランは対象外)
※同一ユーザID利用で最大5回線1,500円まで適用可能
LIBMO SIM×ヒカリ セット割 100円~300円
※3Gプラン・6Gプラン・10Gプラン契約時(ライトプランは対象外)
※ヒカリ1回線につきSIM1契約が対象
U-NEXT光 U-mobile スーパーファミリーバリュー・U-NEXT光&スマホコラボレーション 50円~4,100円
※スーパーファミリーバリューは2~5回線まで回線数によって割引額が変動
hi-hoひかり hi-ho LTE typeD シリーズ hi-ho スマート割 200円
ASAHINet 光 AN SIM 通話SIMとの割引  200円
AN SIM データSIMとの割引 50円
auスマートフォンなど auセット割 最大1,200円

上記のように、それぞれサービス毎に割引額には違いがありますが、ほとんどの場合モバイルと固定回線を同じ事業者でまとめることで少なからずメリットがあるようになっています。

ただMVNOを利用する場合はもともとの料金が安いので、セット割を適用してもそれほど大きな割引は受けられませんが、中には最大で5回線まで割引の対象となるサービスもあるため、複数回線契約している場合には比較的お得感があるといえます。

また、IIJmioひかりの「mio割」は割引額が600円とMVNOの中では大きい金額になっていますが、これはIIJmioひかり1回線に対する割引でSIMを複数回線契約しても同じ割引額になります。とはいえSIMを1回線しか利用しない場合でも600円の割引が受けられるのでメリットが大きいかと思います。

 

各サービスにおけるセット割の特徴・注意点

それでは、次に光コラボとモバイルのセット割について、携帯電話キャリア・MVNOに分けてそれぞれの特徴や注意点について見ていきます。

 

携帯電話キャリアの提供するモバイルサービスとのセット割

ドコモやソフトバンクといった携帯電話キャリアは、自社が提供するモバイルとインターネットをまとめて契約することで、セット割による利用料金の割引やお得なセット価格が適用されるようになっています。

MVNO各社とのセット割と比べると割引額は高めの金額で、ドコモであればドコモ光と「シェアパック30」の組み合わせで最大3,200円、ソフトバンクではSoftBank光とデータ定額30Gの併用で最大2,000円✕回線数(スマホBB割との合計で最大10回線まで)が最大2年間割引になります。

 

おうち割 光セット適用時の注意点

ただし、SoftBank光の「おうち割 光セット」は、モバイルの契約プランと割引の適用年数によって割引額が変わる場合があり、たとえば2年間2,000円割引を受ける場合には、3年目以降は1,008円の割引になります。

また、適用条件にはインターネットとモバイルの契約だけではなく、対象のオプションサービスに加入することが条件となっています。つまり、オプションサービスを利用するために毎月料金が発生するため、それらのオプションがまったく不要な場合には実質的な割引額が小さくなることをあらかじめ考慮に入れておく必要があります。

 

auスマートバリュー・auセット割

auは光コラボレーションを利用した光インターネットを提供していませんが、auの携帯電話と対象のサービスを併用することで最大1,200円の割引(ただし割引額は契約回線数に依存せず一律)が適用になる「auセット割」があります。

そのため、auのスマートフォンやタブレットなどを利用している場合には「auセット割」の申し込みが可能な事業者を利用するとお得です。

また、事業者にもよりますが、インターネットとひかり電話を利用するのであれば「auスマートバリュー」を適用することが可能です。

たとえば、「ビッグローブ光」は「auスマートバリュー」「auセット割」の両方に対応しているので、ひかり電話(「ビッグローブ光電話」)を利用するかしないかで、いずれかを選ぶことが可能になります。

 

 

MVNO(格安SIM)とのセット割

次に、格安SIMと光コラボのセット割について見ていきます。

格安SIMを提供している光コラボレーション事業者は、ほとんどの場合インターネットとSIMサービスのセット割を提供しています。

割引額は1つの光回線契約につきSIM1回線で200円程度の割引というケースが多いですが、SIMを複数契約している場合には回線数に応じて割引額も増える場合もあります。

もし、家族も含めてSIMを複数回線を運用するのであれば、U-mobile・OCN モバイル ONE(各最大5回線まで割引適用可能)が割引額としてはお得ですが、SIM1回線の運用しか考えていないのであれば、1回線の契約でも割引額が大きいIIJmio高速モバイル/Dサービス(またはBIC SIM)とIIJmioひかり(もしくはビック光)の組み合わせで使用するとお得といえます。

なお、「OCNモバイルONE」「NifMo」のセット割については、OCN・@niftyのドコモ光に対応した接続コースとの併用でも申し込みや適用が可能になっています。基本的にはドコモ光はドコモの携帯電話と併用するのがお得ですが、たとえばOCNや@でドコモ光を利用していて、ペア回線を解約しドコモ光の契約はそのままでMVNOに乗り換えるといった場合には利用を検討してみると良いかもしれません。

 

 

 

適用する際の注意点

では次に、光コラボとセット割を適用するにあたって注意したい点を挙げていきます。

 

適用するためには申し込みが必要

インターネットとモバイルのセット割は、必要な条件を満たしていれば自動的に適用される場合もありますが、自動では適用されない場合もあります。

つまり、セット割を適用するための申し込みが別途必要な場合があり、その場合はセット割の適用条件だけを満たしていても何もしなければ割引が受けられないため注意が必要です。

セット割適用に申し込みが必要な場合には、マイページなどから手続きを行います。その後事業者側で適用条件を満たしていることが確認後、割引が適用されるようになります。ただし申込内容に不備があるなどで適用可否と判断された場合、不備の修正ができずもう一度申し込みが必要となる場合もあります。

 

利用場所が変わった時には適用終了する場合がある

セット割の中には、インターネットとモバイル両方のサービスにおける契約住所や設置住所、契約者名などが一致していることが適用条件に含まれている場合があります。

セット割を申し込む際には事業者に対してセット割の適用に必要な情報を通知することになりますが、一旦割引適用可能と判断された後でも、事業者側で割引を継続するかどうかの判断が毎月行われます。

そのため、たとえば転居などで光回線とセットで利用するサービスの住所が一致しなくなることで割引が適用終了となる可能性があり、その場合は自動的に割引が復活することはないため、再度セット割への申し込みが必要となる場合があります。

 

他の割引サービスとの併用ができない場合がある

光コラボレーション事業者は、SIMとのセット割以外にも、キャンペーンによる申込特典などの割引サービスも提供している場合が多いです。

それら中で複数の割引の適用条件を満たすケースもあるかもしれませんが、仮にいくつも割引サービスの適用条件に当てはまっていたとしても、必ずしもすべての割引額が適用される訳ではありません。

たとえば一つの割引が適用されている状態でセット割を適用すると、元々適用されていた割引がなくなることもあり得ます。

そして、その場合には何らかの理由で後から適用したセット割が適用条件から外れて終了することになっても、一旦終了した割引をもう一度適用させることができない場合があるので、事前に注意しておく必要があります。

 

対象サービスの内どちらかを解約すると割引は終了する

インターネットとSIMのセット割は2つのサービスを同時に利用することで割引が適用されるサービスとなります。

一度割引が適用された後は条件が変わってもずっと割引になるというものではないため、割引を受けるには両方のサービス利用を継続することが必要です。

つまり、いづれかのサービスを解約もしくはプラン変更し適用条件を満たさなくなると、セット割はその時点で終了することになるため、あらかじめ留意しておく必要があります。

ただしモバイルとのセット割で複数回線のSIMが割引対象となっている場合は、そのうちの一つを解約しても残りの回線に対しては継続して割引が適用されます。

 

インターネットとSIMを同一のIDで申し込む

インターネットとSIMのセット割を適用するための条件として、両方のサービスを同じ会員IDで利用することが必要となる場合があります。

その場合、たとえばすでにインターネットを利用していて新たにセットで利用する格安SIMを店舗やWebから申し込む際には、事前に既存の会員IDを用意しておきそのIDに紐付いた形でサービスを申し込む必要があります。

 

まとめ

以上、モバイルとのセット割を提供している光コラボの比較、利用にあたっての注意点などをまとめました。

上述したように、光コラボとモバイルのセット割を適用する場合には、個々の契約状況に応じて本来の月額料金よりも数百円から数千円程度お得な金額で利用することができるようになります。

ただし、割引の適用条件や金額は事業者によってまちまちなため、もしこれから利用するサービスを選ぶのであれば、いくら割引になるかという以外にも割引が適用可能になる回線数や他の割引と併用が可能かどうかといった点も事前に把握して、自身の使い方に合うサービスを選ぶようにすると良さそうです。

また、割引を適用するためには適用条件を満たすだけでなく申し込みが必要な場合もあるため、利用する際にはそうした手続きの有無などにも注意しておくと良いかと思います。

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