プロバイダ解約・変更時のメールアドレス利用に関する注意点まとめ
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今回は、「フレッツ光から光コラボレーション事業者への転用」や「光コラボレーション事業者から他サービスへの乗り換え」に伴ってプロバイダの変更が必要になるという場合に、もともと利用していたプロバイダの解約にあたって発生するメールアドレス利用に関する注意点とその対処法をまとめます。
目次
プロバイダ解約時のメールアドレス利用における注意点
最近ではGmailなどのフリーメールアドレスを利用している人が多くなっていますが、インターネットプロバイダが提供しているメールサービスを使っているというケースも中にはあるかと思います。
そうしたケースにおいて光コラボレーション事業者への転用などに伴ってプロバイダの変更が発生する場合には、解約にあたって注意しておいたほうが良い点がいくつかあります。
まずはそれらの注意点を以下に挙げていきます。
新しいメールの送受信ができない
プロバイダに解約手続きを行い、実際に解約日となっている日(手続きした日もしくは当月・翌月末になる場合あり)を経過すると、それをもってそのプロバイダのIDやパスワードを使ったインターネット接続やメールアドレスの利用ができなくなります。
つまり、解約日を過ぎるとインターネットの接続だけではなく新規メールの送受信や未確認のメールを閲覧するといったことができない状態となるため注意が必要です。
過去に送受信したメールが閲覧できなくなる
メール送受信や閲覧をメールソフトを使用せずにWebメールを通じて行っているという場合もあるかもしれませんが、その場合、解約後にはWebメールへのログイン自体ができなくなるため、それまでやりとりしていた受信メール・送信済みメールでローカルに残していないものはすべて閲覧することができなくなります。
利用しているサービスのパスワード変更が簡単にできなくなる
SNSなどのサービスの登録にプロバイダメールを利用している場合には、解約によってメールアドレスが使えなくなると、パスワードを忘れた時などに変更(リセット)や確認がしにくくなる可能性があります。
たとえば、パスワード不明時には変更・リセット・新パスワードの発行などの対処が可能なことが多いですが、その方法としては登録メールアドレス宛にパスワードが送信される、もしくは登録メールアドレス宛に送られたメールに記載されたリンクを使って認証が必要になるといったケースがあります。
ただし、それらの操作をする時にすでに登録のメールアドレスが使えなくなってしまっていると、必要なメールの受信ができないため、新しいパスワードへの変更やリセットがすぐに行えないという状態になる可能性があります。
プロバイダ解約前に行っておきたい対処
次に、上記に挙げたような注意点に対して事前に留意しておきたい対処法を挙げていきます。
業界最安値の光コラボレーションサービス
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メールアドレスのみ利用可能なプランに変更する
インターネットプロバイダでは、たいていインターネット接続はできなくても安価な月額料金でメールアドレスを利用することができるプランが用意されています。
そうした「メールアドレスなど一部のサービスのみ利用可能なプランに変更する」ことで、他のプロバイダでインターネット接続をするようになってからも引き続き元のメールアドレスを使うことができるようになります。
たとえば、OCNでは月額270円(税込)でメールアドレスやOCNマイポケットなどの利用が可能な「バリュープラン」、ぷららでは月額216円(税込)の「ぷらコミ0」といったプランが提供されています。
送信ポートの設定変更が必要なケース
上記のように、プロバイダの接続コースを解約後、メールアドレスが利用可能なプランに変更をして同じメールアドレスを継続利用するということが可能になりますが、この場合には変更後のプロバイダで「アウトバウンドポート25ブロッキング」が適用されているとメールソフトで25番ポートを利用したメール送信ができなくなります。
そのため、新しいプロバイダでインターネット接続を行う際には、メールソフトの送信設定をサブミッションポート(587番)などに変更しておく必要があります。(設定方法は各プロバイダのサポートページなどで確認できます)
メールデータを事前にパソコンに保存しておく
以前のプロバイダで利用していたメールアドレスは継続しないけれど、これまでにやりとりした過去のメールはローカルに残しておきたいという場合には、プロバイダの解約(または退会)が完了する前に「Webメールのバックアップを取る」、「パソコンのメールソフトにPOP3形式で受信メールをダウンロードする」といった作業をしておく必要があります。
各種サービスの登録情報の変更
各種サービスの登録に用いているメールアドレスをプロバイダの解約により別のものに変更するという場合には、そのメールアドレスが使えなくなる(解約日)よりも前に、新しいメールアドレスを取得して「登録アドレスの変更」などの手続きをしておく必要があります。
まとめ
以上、今回はプロバイダの変更に伴うメールアドレス利用の注意点と対処法をまとめました。
上述したように、プロバイダを変更するといっても必ずしもメールアドレスも変わるとは限らず、プラン変更でアドレスのみ継続することも可能となりますが、ただしこの場合でも、「アウトバウンドポート25ブロッキングにより同じ設定ではメールソフトでの送信ができない可能性があることに注意しておく必要があります。
また、有料でメールアドレス継続するのが嫌だという場合には、事前に「必要なメールをローカルに保存しておく」「メールアドレスを使って利用しているサービスの登録情報を変更する」といった作業を行っておくと安心です。