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NTT西日本の提供する「フレッツ・光プレミアム」が、フレッツ光ネクストへの一本化を理由に2019年1月をもって終了することが発表されました。
それに伴って、フレッツ・光プレミアムの利用者がそれ以降もインターネットを利用するには、終了期限までに「フレッツ光ネクスト」や光コラボレーション事業者など他のサービスへ移行することが必要になります。
終了期限まではまだ余裕がありますが、フレッツ・光プレミアムを利用している人には他サービスへの移行を考えている人も多いかもしれません。
そこで今回は、フレッツ・光プレミアムからフレッツ光ネクストもしくは光コラボレーション事業者のサービスに切り替える際に必要なこと、またそれぞれのケースにおけるメリットについてまとめました。
フレッツ光ネクストへの切り替えに必要なこと・切り替えによるメリット
それでは、まずフレッツ・光プレミアムからフレッツ光ネクストへ切り替えをする場合に必要となること、またその場合のメリットについて見ていきます。
申し込み手続き
フレッツ・光プレミアムからネクストへ切り替えをするには、まずNTT西日本に対して、そのための申し込み手続きをする必要があります。
手続きは「電話(フリーダイヤル)」もしくは「インターネット(CLUB NTT-Westの会員であればログインして手続きが可能)」から行うことが可能になっています。
なお、申し込みをせずにサービス終了時期を迎えた場合は、そのまま契約が終了しインターネットの接続が出来なくなります。
切り替え工事費用・接続設定
フレッツ・光プレミアム・Bフレッツからフレッツ光へ切り替えにあたっては、基本的には立会工事がなく、また品目変更の割引がありほとんどのケースで工事費用無料で切り替えが可能となっています。
といっても、移転を伴う場合には割引の対象外になるなど、ケースによっては料金が発生する場合もあります。どんな場合でも無料という訳ではありません。
ただし、切り替えに伴って不要な機器の返却や機器の取り替えが必要となるため、個々の状況に応じて「一部機器の取り外しや接続」「取り外した機器の返却」「インターネットの接続設定」といった作業を行う必要があります。
フレッツ光ネクストへの切り替えによるメリット
フレッツ・光プレミアムからフレッツ光ネクストに切り替えをすると、利用料金は基本的に変わりませんが、「接続する機器が少なくなる」「通信速度が100MBから最大1Gbpsに向上する」「『フレッツ・あずけ~る』など利用できるオプションサービスが増える」といったメリットを受けることができるようになります。
(なお、割引サービスを利用している場合、切り替えにあたって起算日を引き継いでそのまま利用することが可能となっています)
光コラボへの転用に必要なこと・フレッツ光ネクストとの違い
次に、フレッツ・光プレミアムから光コラボレーション事業者のサービスに転用する場合の流れや主なメリットについて見ていきます。
転用手続き
フレッツ・光プレミアムから光コラボレーション事業者のサービスに転用するには、まずNTT西日本に申し込みをして「転用承諾番号」を取得します。
そしてその発行された転用承諾番号の有効期限内に光コラボレーション事業者への申し込み手続き行う必要があります。
工事費用
フレッツ・光プレミアムから光コラボレーション事業者への転用にかかる工事費は、フレッツ光ネクストへ切り替える場合と同じように無料になる場合が多いです。
ただし、事業者や工事の内容などによって掛かる費用は違ってくるため、事前に確認しておく必要があります。
転用によるメリット
また、光コラボレーション事業者のサービスを利用する場合の主なメリットとしては以下のような点が挙げられます。
契約の一本化
光コラボレーション事業者のサービスは光回線とプロバイダサービスがセットで提供されていることが多いです。
そのため、フレッツ光のように光回線とプロバイダを別々に契約する必要がなく、インターネットの契約を一つにまとめることが可能になります。
(ただし、ひかり電話などのオプションサービスを利用する場合にはNTT西日本との契約が必要になる場合があります。またオプションはフレッツ光ネクストとは一部利用できるサービスが異なります)
【フレッツ光・オプション】転用後の扱い・注意点に関するまとめ
月額料金
状況にもよりますが、光コラボレーション事業者のサービスを利用するとフレッツ光よりも割安になる可能性が高いです。
それにはもともと月額料金が安く設定されているということもありますが、たとえば携帯電話キャリアを利用している場合には「ドコモ光」や「SoftBank光」を利用すると契約回線のプランに応じて割引が受けられる、auを利用している場合であれば「auスマートバリュー」「auセット割」といった割引サービスを適用することができるという点が大きいです。
また、その他にも「格安SIMとのセット割」「電力とのセット割」などの割引サービスを提供している事業者もあるため、MVNOを利用している場合であればそうした割引サービスがあるところを選ぶなど、自分に合ったサービスを利用することが可能になります。
光コラボと携帯電話キャリア・格安SIMのセット割 比較まとめ
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「auセット割」特徴・適用条件などのまとめ
【光コラボ+電力】セット割に関するまとめ
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まとめ
以上、フレッツ・光プレミアムからフレッツ光ネクストもしくは光コラボレーション事業者のサービスに移行する際に必要なことや得られるメリットについて説明しました。
フレッツ・光プレミアムはすでに終了することが決まっているサービスのため、それ以降もインターネットを利用するには何れかのサービスに移行する必要があります。
フレッツ光ネクストの場合は基本的に工事費用もかからず簡単に切り替えを行うことができ、なお且つ通信速度の向上などのメリットがありますが、光コラボレーション事業者のサービスはそれらと併せてモバイルとのセット割なども活用することができるなどの利点があります。
光コラボレーション事業者だけで見ても選択肢はかなり多くあるため、個々の状況に応じて比較検討して選んでみると良いかと思います。