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「セット割を利用して携帯料金を安くしたい」といった理由で、光コラボから他の光コラボに乗り換えをする(もしくは乗り換えを検討する)ケースは意外と多くあるようです。
ただし、セット割で月額料金を安くしたいとはいっても、光コラボから光コラボへ乗り換える場合は、フレッツ光からの転用とは違いさまざまな費用が発生する可能性があります。
そこで、今回の記事では光コラボから光コラボへ乗り換えに伴ってどんな費用が発生するのか、また乗り換えにあたって注意しておきたい点についてまとめました。
光コラボから光コラボへの乗り換えにかかる費用・注意点
フレッツ光から光コラボへ転用する場合には、それまでのお客さまIDを変更することもなく簡単な手続きだけで切り替えることができますが、「光コラボから別の光コラボに変える」という場合には「転用」ができないため、「一旦元の光コラボの契約を解約して新たに別の光コラボに新規契約をする」という手順を踏むことになります。
それでは、この場合にはどんな費用がかかり、どんなことに注意しておくと良いのか、以下に説明していきます。
必要な費用
まず、光コラボへの乗り換えにあたって、必要となる費用には以下のようなものがあります。
解約する光コラボの違約金
上述したように、光コラボの乗り換えには、それまで利用していた光コラボを解約する必要があります。
そのため、解約するタイミングなどによっては違約金が発生します。
光コラボは契約期間や違約金の扱いが事業者毎に異なりますが、2年間もしくは3年間といった定期契約になっていることが多いです。
つまり、24ヶ月ないしは36ヶ月単位での契約になっていて、契約更新月に解約を申し出なければ同じ期間で自動的に契約が更新されていくことになります。
そして、この場合は契約更新月にあたる月であれば違約金なしに解約することが可能ですが、契約期間内に解約をしようとすると所定の違約金が発生します。
もしくは、定期契約ではないけれど「最低利用期間」が設定されていて、「その期間を越えて利用すればいつでも違約金なしに解約が可能になるけれど、最低利用期間内に解約をすると解約金がかかる」というケースもあります。
ただし、一部には上記のような契約期間や最低利用期間が設定されておらず、いつでも違約金なしで解約が可能なサービスもありますが、そうしたケースを除き、あらかじめ決められた時期に解約をしないと違約金を負担するというケースが一般的です。
また、違約金の金額は利用期間に関係なく一律の場合がほとんどですが、早期に解約するほど金額が高く設定されている場合もあるため、自分が利用しているサービスの違約金がいつ解約するといくら掛かるのかを、あらかじめ確認しておくと良いかもしれません。
工事費の残債
解約しようとしている光コラボで、もし工事費の分割払いをしているという場合には、解約時にその残債が一括で請求されます。
中には、毎月支払う分割払いの費用に割引が適用され実質的に工事費0円となっているなどのケースもありますが、そういった場合も支払期間中に解約をしてしまうとそれ以降の割引がなくなるため、残債を一括で支払うことになります。
そのため、分割払いの途中で解約するという場合には注意が必要です。
新しく契約する光コラボの初期費用
光コラボに乗り換えをする場合、新しく利用する光コラボは新規契約という形になるため、契約手数料や工事費用が発生します。
この金額は事業者によってまちまちですが、事業者によっては新規契約のキャンペーンで手数料や工事費が無料もしくは割引になったり、キャッシュバックや商品券・ポイントプレゼントといったものを実施して実質的に初期費用が還元される場合もあります。
また、たとえばSoftBank光の「あんしん乗り換えキャンペーン」のように、乗り換え時に発生した他社の違約金を全額還元(ただしSoftBank光のキャンペーンは最大10万円まで)するというキャンペーンを実施している場合もあります。
こうしたキャンペーンには一定の条件があり、手続きに不備があると適用されないケースもあるため注意が必要ですが、条件を満たしていれば乗り換えにかかる費用を抑えることができるので、注目しておくと良さそうです。
乗り換え時の注意点
次に、乗り換えにあたって注意が必要な点について見ていきます。
まず、乗り換えにあたってプロバイダが変更になるという場合ですが、元のプロバイダでメールアドレスやクラウドストレージなどのオプションサービスを使っているというケースには、解約時にそれらのデータが消える可能性があるため、必要に応じてあらかじめデータを保存しておくなどの対応が必要になります。
またひかり電話を使っている場合には、光コラボの乗り換えに伴って電話番号が変わる場合もあるため、その点にも注意が必要です。
「ひかり電話」の特徴とメリット・デメリット・加入電話との違いなどのまとめ
プロバイダ解約・変更時のメールアドレス利用に関する注意点まとめ
まとめ
以上、光コラボから光コラボへ乗り換えをする場合に必要な費用と注意点について説明しました。
「ドコモやSoftBankのセット割を活用したい」などの理由で光コラボから他の光コラボへ乗り換えを検討する場合は、それによって通信費が総合的に割安になる可能性はありますが、「場合によっては違約金などの費用が発生する」「ひかり電話を使っている場合には電話番号が変更になる可能性がある」といったことに注意しておく必要があります。
ただし、乗り換えにあたって新規加入のキャンペーンをうまく活用することで、違約金や新規開通工事費などの負担を軽くすることもできます。
そのためには、キャンペーンの期間や解約する光コラボの契約期間や違約金の発生条件を事前に確認しておいた上で乗り換えのタイミングを考えるようにすると良いかもしれません。