【光コラボ】開始1年間の動向に関するまとめ

2016年7月6日

【この記事の所要時間:約 9 分】

今年から提供が開始された「光コラボレーション」ですが、提供開始からおよそ1年経った現時点での状況についてまとめました。

※この記事は提供開始から2015年末までの契約状況などの情報を元に作成しています。2016年前半を含めた動向については以下の記事を参照ください。

 

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光コラボレーション事業者の動向

光コラボレーションを利用したインターネットサービスは、光回線やプロバイダサービスに各事業者の独自サービスを組み合わせて提供されるため、サービスや料金は一律ではありません。

フレッツ光で利用できるオプションは基本的に光コラボへ転用しても利用できるものが多いですが、光コラボレーション事業社のサービスでは、フレッツ光のサービスに加えて各事業者独自の付加価値が付いたサービスを利用することができます。

現在個人向けにサービスを展開している光コラボレーション事業者は、数も多く業種も多彩な企業が参入していますが、主なサービスの特徴や契約シェアは下記のようになっています。

 

光コラボレーション事業者数・業種

NTT東日本・西日本の提供する光コラボレーションを活用した光アクセスサービスを提供する「光コラボレーション事業者」は、同社のニュースリリースによると東日本は2015年11月15日時点で182社、西日本は2015年12月2日時点で200社を超えたということです。

光コラボレーション提供開始直後の2015年3月時点と比べると3倍前後に増加しています。

サービスを提供する事業者には、OCNやBIGLOBEなどの大手・中堅ISPを始めとして、NTTドコモやソフトバンクといった携帯電話キャリア、ビックカメラやエディオンなどの家電量販店、また地域密着型の小規模プロバイダケーブルテレビ局によるサービスも目立ちます。
その他にも、Jリーグ加盟チームやFMラジオ局とのコラボレーションしためずらしいサービスもあります。

事業者数・業種ともに幅広く多彩なサービスが展開されているので、選ぶ側としては選択肢の幅がかなり広く用意されている状態です。

 

契約シェア

MM総研による2015年9月末の調査結果によると、光コラボの契約数は234.8万件で、FTTH市場の契約数における光コラボの割合は8.6%、光コラボレーションの契約数においてのシェアではNTTドコモ(ドコモ光)がトップという結果だったようです。

参考:ブロードバンド回線事業者の加入件数調査 MM総研

 

9割が転用・契約数トップはドコモ光

2015年12月1日時点では事業者数200社という数多くの事業者が参入していますが、FTTH市場の中での契約数は1割未満とシェアはまだ大きくないようです。

また、光コラボの契約は転用が9割を占めている状態のようですが、転用は基本的に工事が不要なので乗り換えやすい点や、利用環境がほとんど変わらず利用料金をそれまでよりも安くできるというところでメリットを訴求しやすい点が影響しているかと思われます。

光コラボ契約数トップとなったドコモは、2015年12月にドコモ光の契約数が100万件を突破したと発表していますので、全体の半分近くを占めている状態になります。

ドコモ光は2015年2~3月の調査でもトップを占めており、サービス開始当初は申し込みの多さに工事が遅れるなどのトラブルもあったようですが、知名度の高さや携帯電話とセット料金で利用できるメリットからか順調に契約数を伸ばしているようです。

 

サービス傾向

各光コラボレーション事業者の提供する主なサービスの特徴や傾向は下記のとおりです。

 

セット割

光インターネットと合わせて、各光コラボレーション事業者の提供するモバイルやテレビサービスなどと併用して利用することで、月額料金がお得になる場合があります。

スマートフォンやSIMカードなど、複数のサービスを一緒に利用することで通常よりもお得な料金で利用することができます。

  • 格安SIMとのセット割
  • 携帯電話キャリアのパケット定額サービスとのセット料金
  • auセット割
  • ケーブルテレビ局のテレビサービスとのセット割
  • 電力とのセット割

 

 

ポイントサービス

フレッツ光ではNTT東日本・西日本による会員向けのポイントプログラムがありますが、光コラボレーション事業者のサービスを利用した場合にも、下記のようなサービスの利用(接続サービス契約・月額料金に応じたポイント付与・支払いへのポイント使用など)が可能になる場合があります。

  • dポイント(ドコモ光)
  • Gポイント(ビッグローブ光)
  • ぷららポイント(ぷらら光)
  • TLC会員サービス(TNCヒカリ、@T-COMヒカリ)
  • 楽天スーパーポイント(楽天コミュニケーションズ光)

 

契約期間

フレッツ光は、「にねん割」や「もっともっと割」などの割引を適用すると、更新月以外の解約に違約金が発生したり、一部のキャンペーンを適用した場合に最低利用期間が設定される場合がありますが、キャンペーンや割引の適用がなければ違約金は発生しません。

対して光コラボレーション事業者によるサービスは、事業者によって違いがありますが、同じようにキャンペーンや割引の適用により、最低利用期間や契約期間が設けられる場合があります。
期間は2年間(24ヶ月)が一般的ですが、全く契約期間の縛りがない場合や、3年(36ヶ月)という場合もあります。

契約期間が長めに設定されている場合は、その替わりに月額料金が割安に設定されているので、一見してお得に見えますが、その反面で「違約金なしで解約できる期間が短い」、「途中解約した時の違約金が高額になる」というデメリットがあることに注意が必要です。

 

光コラボ契約における問題点

光コラボレーションを利用することはメリットもありますが、フレッツ光から光コラボへ転用するにあたっていくつか見られた問題点をまとめました。

 

電話勧誘によるトラブル

電話勧誘でフレッツ光からの転用を勧められて「料金が安くなるなら」と申し込んだものの、よく事情を分からないままに申し込んだため、後々トラブルに発展したという声が一部見られます。

「プロバイダが変更になることを知らなかった」「料金が思ったほど安くならない」ということが申し込みんだ後に分かり、認識していた内容と違うため解約しようとすると違約金が発生するというものです。

光コラボレーション事業者の中には、勧誘について総務省からの注意を受けている事業者もいくつかあるようです。

「料金が安くなる」といわれてもそれだけで判断せずに、利用することになるプロバイダや契約期間、オプションの有無、解約時の扱いなどについてしっかりと確認しておくと良さそうです。

 

フレッツ光に戻せない

一度フレッツ光から転用すると、転用後のサービスに何らかの不満があっても「フレッツ光に戻す」ということは簡単にはできなくなります。

もう一度フレッツ光を利用したいということであれば、光コラボレーション事業者との契約を解約して「フレッツ光に新規で申し込む」ことになります。

場合によっては解約にあたり違約金が発生すること、またフレッツ光の新規契約に初期費用がかかることにあらかじめ留意しておく必要があります。

 

通信速度の低下

光コラボレーションに転用してから「通信速度が遅くなった」という声が比較的多く見られています。必ずしもすべてがそうなる訳ではないようで理由ははっきりと分かりませんが、速度の著しい低下が見られる場合もあるようですので、転用を考える場合はその点も事前に留意しておくと良さそうです。

 

「セキュリティ対策ツール」が利用できない

NTT西日本が標準提供している「セキュリテイ対策ツール」は、光コラボレーション事業者に転用後、利用できなくなる場合があります。

そのことを知らずに転用して、フレッツ光で無料で使っていたセキュリティ対策ツールを今後も利用するつもりが転用後に使用できなくなったというケースがあるようです。

ただこれも必ずということではなく事業者によってサービスの提供可否が違いますので、フレッツ光でセキュリティ対策ツールを利用している場合は、転用後の提供有無をあらかじめ確認しておく必要があります。

 

現状と今後の動向

現状における光コラボレーションに対する認知度のまとめと、光コラボレーション事業者や利用者の今後の動向についての予測してみました。

 

光コラボの認知度

光コラボレーション自体の認知度はそこまで高くなく、あまりサービスについて知らない人が多く見受けられます。「あまりメリットを感じていない」、また「転用にあたっての手続きが難しい」、「しばらくしてもっと良いサービスが出るのを待っている」という様子見の人も多いようです。

転用にかかる手続きについては、実際にはそれほど煩雑なものではないと思いますが、現状フレッツ光を使っていて特に不満がなく、あえて積極的に転用しようとは思わない場合や、どちらかというと転用へのメリットや魅力よりも契約を替えることにかかる手間や面倒さやリスクの方が勝っている状態の人が多いように思われます。

 

今後の動向

現在は光コラボレーション事業者はすでに200社を超えて、さらに増加している傾向にあります。

光コラボレーションのシェアは現在少ないですが、逆にこれから契約が伸びていく部分が大きいと思われますので、それに伴ってより付加価値の大きいサービスが展開されることも予想できます。

2016年4月からは電力とのセット割が提供開始されますが、今後も様々なサービスとのセット割引や各企業独自の強みを活かした新しいサービスが増えていき、より個々の生活スタイルにあったサービスを選べる幅が広くなり、料金面でもお得感が高くなっていくかと思われます。

より魅力的なサービスが提供されるのを待っている人も多く、今後のサービス展開によって認知度や利用者も増えていくのではないかと思います。

 

まとめ

現在契約数としてはドコモ光がほとんどを占めているようですが、光コラボレーションを利用した光アクセスサービスは選択肢の幅がかなり大きくあります。それ自体はメリットでもありますが、その分何が一番良いのか逆に分かりにくくなったり、選ぶのが面倒になるということことがデメリットにもなります。

ただたくさんのサービスがあるので、安易に決めて契約するのはもったいないともいえます。

料金の安さ、サポートの充実さ、回線品質など、それぞれ求めているものによって変わってきますが、多様なサービス展開がされているので、利用を検討中もしくはまだ様子見という人は、後々トラブルとならないよう最低限の知識を持ちながらも、今後出てくる新たなサービスや品質の安定性などをみて納得のできるサービスを選ぶと、満足度の高い利用ができるのではないかと思います。

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